星座の香りを詰め込んだ瓶を逆さにしたら空を飛べるだろうか
誰からも見えない電磁波の壁を 明け方だけそっと越えて行く
いつかの私は自ら溺れてた 横文字とネットの海の中で...
ハッシュタグの海を揺れる火曜日の4時を掴み損ねたゆびさき
大人になることを拒んでるみたいに成就しかけた夢から逃げた
『ゴーストライター』
雪闇の淡いひかりに救われる 嘘で塗られた音楽も君も
『幽霊』
歌もなく音も途切れた寝室にゆらゆら彷徨う人影を追う
『ソウルメイト』
知っている... 彼の「いつか会おう」と「サヨナラ」が同義語だったことなど...
不意に立ち込める白薔薇の香りは 古代のシリアから吹いている
『コーヒーブレイク』
コーヒーを口に含むそのたびに私が終わる瞬間が好き
『香り』
冬バラの消えぬ残り香を温めて 別人を演じる静かな夜
『4時』
アラビアの笛の音に導かれるまま死んだように四時を越えて行く
『雪の前夜』
豪雪の前触れの静けさの中で聖火の如く蜜柑を灯す
『途方に暮れる』
砂丘の真ん中で道を失った駱駝のように雪道を行く
※Twitterの非公式アカウント上で綴った短歌をまとめました。
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