2013年11月5日

リフレイン


流れる言葉の渦から
そっと離れる瞬間
明るい月を見送る やるせなさの中で
私たちは寡黙になった

誰かを想う
誰かを慕う
戻らぬ夏を埋葬するように
風の花を空に撒いた夕暮れ

少しだけ笑みが戻った横顔に
また 昔のように寄り添う日が来たら
その時私は何を思うだろう

サヨナラよりも遠い夕日は
それでも翌朝同じ場所で
人の心を温め続けてる

それは 別れの後に
何処へも行かない人の眼差しのように
しんしんと優しく
降り積もる温もりとなって

愛し合うよりも深い印を
胸に刻んで行く


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