2013年10月25日

夢 (Sogno)



思い出を間に 向き合うふたり
過去から射す光の中では
安らぎ以外 何もないふたり

夏の 黒いヴェールの彼方に広がる海
舟は私たちを何処へ
連れて行こうとしているのだろう...

晒された指先は あまりに寂しかった
だから
小枝を離れた落ち葉を
ともだちのように抱きしめる

満たされないのは
お互いが悲しんでいるから
かもしれない...

気休めさえも虚しいなら
何か この体を温めるものを探さなきゃ

縺れる足で私は
黄金色の夢の中を走り出す


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